〇凱旋・外旋・がいせん・ガイセン

前回は内容が長くなってしまいましたが、肩関節の構造と筋肉の走行について紹介させていただきました。

意外と複雑な構造をしているということと、ケガをしやすい特徴があることは理解していただけましたか?

今回はこの続きとして、『肩関節周囲炎』『四十肩・五十肩』についてもう少し話していきます。

 

前回紹介させていただいた通り、『肩関節周囲炎』と『四十肩・五十肩』は同じ症状を表しています。

『肩関節周囲炎』も『四十肩・五十肩』も肩が挙がらない・腕が肩より高く挙げようとすると、痛みが出て挙げられない。

という症状です。

 

この二つには、さらに共通点があるといえるんです。

それは、上腕骨の動きがポイントになってきます。

小さく前ならえをした状態で手を外側に向けて動かすことを『外旋』といい

反対に手を内側に動かすことを『内旋』といいます。

 

この『外旋・内旋』は私たちの日常生活において気が付かないうちに重要な働きをしているんです。

立体的に見た時の方がイメージしやすいかもしれませんね。

下の図をご覧ください。

 

この『外旋・内旋』の動きを見て、特に『外旋』の動きに注目してみると、何かの動作に似ていませんか?

 

それは、野球の投球フォームの『コッキング期』と呼ばれる動作の時も上腕骨は『外旋』をしているんです。

これと同様の動作は、野球以外のスポーツでも見られますね。

例えば、テニスでサーブを打つ時やバレーボールでスパイクを打つ時など

自分の肩よりも上に手を挙げる動作の時には、上腕骨は外旋していないとスムーズに動かすことができないんです。

つまり、手を肩よりも高く挙げる時には上腕骨が外旋をしていないと、無理に動かすことになり、そのしわ寄せが筋肉などに集まり、徐々に蓄積することである時、痛みを感じるようにようになってしまうんです。

 

実際に、肩関節周囲炎・五十肩・四十肩の方の多くに、上腕骨の外旋力の低下が診られます。

この外旋の動きができないと、肩をスムーズに動かすことはできません。

なので、この症状を改善させる時は痛みを感じる部位だけではなく、外旋力を取り戻すことができるかがポイントになるんです。

 

動きとしては小さい動きですが、とても重要な上腕骨の外旋

知っていると、いざ肩に痛みが出た時に役に立つかもしれませんよ!

 

次回は、この外旋力を取り戻すためにどんなことが必要なのかについて紹介しょうと思いますので、気になる方は是非ご覧ください。