〇肩関節は痛めやすい?

『肩が痛い!』 そんな経験はありませんか?

肩の症状でよくあるのが、『腕が挙がらない・手を上に挙げると痛い』といった、肩を動かすと痛みが出るという症状ではないでしょうか。

この時の肩の状態はというと、どこかしらに炎症が起こっていて

少し専門的な表現をすると、『肩関節周囲炎』という状態により痛みが出ていると考えられます。

 

『肩関節周囲炎』といわれると、ピンとこない方も多いかと思いますが、40~50代の方や、もっと若い20代の方でももしかしたら、違う名前で聞いたことがあるかもしれません。

それは『四十肩・五十肩』です。

四十肩・五十肩は発症年齢によって数字に変化があるだけで、同じ意味になります。

仮に20代の方が、手を挙げて痛みがあれば、二十肩といえるかもしれません。

 

紹介したように肩の痛みは幅広い年齢で発症することがあることが、ご理解いただけましたか?

では、なぜ、肩の症状は幅広い年齢に出てしまうんでしょうか。

この問題の答えは、肩の『特殊な構造』が深く関係してきます。

肩関節を構成している骨は、鎖骨・肩甲骨・上腕骨に3つになります。

これに加えて肩関節は1つの関節ではなく4つの関節によって動きを生み出しています。

これだけ多くの関節が動きを生み出すことで、ヒトの体の中で最も可動域の大きい関節になるんです!

裏を返せば、これだけ多くの関節が連結していることで、1つの関節の動きが悪くなることで、肩関節の可動域は小さくなってしまうんです。

肩関節を動かす元は骨や関節ですが、実際に動きを起こすのは当然ですが筋肉です。

上の図は右肩関節の後方、背中側から見た時の筋肉の走行を表しています。

図で見えている筋肉はアウターマッスルと呼ばれる筋肉ですが、この図でははっきりと見れない筋肉もあります。

代表的な筋肉だと、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋です。

これらの筋肉はインナーマッスルと呼ばれ、肩関節で一番大きな三角筋の下を走行しています。

 

このように、肩関節には多くの筋肉があり、この筋肉たちが一つ一つ動くことで肩関節の大きな動きができるんです。

上の図は、右肩関節を背中側から見て、アウターマッスルを取り除いてインナーマッスルだけを表しています。

なんだか、筋肉が腕の骨上腕骨を肩甲骨に繋ぎとめているようには見えませんか?

実際、肩関節は股関節とは違い、骨同士がパコっとハマっている訳ではなく、筋肉が常に吊り上げている・繋ぎとめているといった働きをしてくれているんです。

冒頭の図でも表現されているように、上腕骨と関節窩の間が少し空いています。

この骨同士の間に間隔があるということは肩関節は大きな可動域を持つことができるの理由の一つになるんです。

 

肩周辺の筋肉には常に上肢帯(上腕骨・橈骨・尺骨・手根骨・指骨)を支えるために負荷がかかっています。

これに加えて、重たい荷物を持ったりして必要以上に負担が加わってしまうと、バランスが崩れて筋肉が炎症を起こし痛みを感じるようになります。

これが肩関節は痛めやすいという理由になるんです。

 

痛みを感じるのは炎症している時もあれば、筋肉が硬くなってしまっている場合もあります。

筋肉が硬くなって肩関節の可動域が減少している場合、その筋肉にアプローチすることで可動域の改善が見込まれる場合があります。

実際にどんなアプローチしていくのかは次回紹介させていただきます。

今回は肩関節の構造と痛めやすい理由について紹介させていただきました。

肩周辺に疲れ・不調を感じている方は放置せずに、ケアをしてあげてくださいね。