
前回は背中・腰の後ろ側に痛みが出た時、もしかしたら、腎臓が痛みを出している原因かもしれない!
ということを紹介させていただきました。
今回は『肝臓』です。
肝臓が悪い時はどんな症状が出てくるのか。
肝臓が体の左右どっち側のどの辺にあって、どんな働きをしているかはご存知ですか?
肝臓は右の脇腹の肋骨の内側にある臓器です。
重さは約1.5㎏
肝臓は自己修復機能がある為、一部を損傷してもリカバリーできる特徴をもちます。
役割としては①代謝 ②解毒 ③胆汁生成 の3つがメインの働きといえるかと思います。
①代謝
食物などを摂取して得た栄養を体内で必要なエネルギーに変えて貯蔵したり、分解したりを繰り返しています。
②解毒
主にアルコール・薬などの体に有害な物質をろ過し無毒化してくれています。
③胆汁生成
胆汁は消化酵素として脂質の消化・吸収を助ける役割をしています。

肝臓の位置や働きについては少し理解できましたか?
では、肝臓が悪い時はどんな症状が出てくるのか・・・
腎臓と同じように、体表に痛みがでてくるのか・・・
結論から話してしまうと、肝臓が悪いからといっても、肝臓がある部位に痛みが出るということはほとんどありません。
肝臓には痛みを感じる神経が少ない為、肝臓が悪くても、肝臓が痛い!・肝臓のある部位が痛い!ということはほとんどないんです。
〇どんな症状がでるの?
局所的な症状ではなく、全身症状が主に出てくるんです。
例えば
□最近お酒を美味しく感じなくなった!
□脂っこい食べ物が苦手になった!
□疲れが取れにくくなった!
□体を動かすと症状が悪化する!
□足にむくみがでてくるようになった!
などの症状が考えられます。
※肝臓以外が原因で上記のような症状が出ることはあります。
重篤の場合肝臓自体に痛みが生じる可能性はあります。
肝臓が悪くなると、老廃物が体内に蓄積をすることに加えて、エネルギーがうまく作れなくなってしまうんです。
この結果として、全身症状が出てくると考えられています。
何か気になる点がある方は、専門医へ受診してください。
〇何か対策はないの?
食生活・生活リズムの乱れは肝臓だけではなく、体全体を不調にしてしまいます。
一日三食・腹八分目・睡眠時間などは意識してあげるといいかもしれません。
〇運動時の影響は?
運動をすると、心拍数が増加し、血流を多く筋肉へと送るようになります。
この時、消化器系への血流は少なくなります。その為、肝臓への血流も減少しているんです。
運動に必要なエネルギーの一部は肝臓に貯蔵されているので、運動でエネルギーを消費したまま補給をしないと肝臓に負担が加わってしまうので、運動後に糖質・タンパク質を補給してあげることが回復がスムーズになるので、普段から運動している方は少し意識してみるといいかもしれません。

《まとめ》
〇肝臓は体の右側にあって代謝・解毒など重要な働きしている!
〇肝臓が悪い時は全身症状が出てくる!
〇予防として、適切な食事・運動・生活リズムが大切!
5/21 ツユグチ
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