〇歩行中に筋肉に痛みが出る方は要チェック!

すっかり寒くなりましたね。

紅葉が見どころを迎えている観光地も増えてきていますね。

紅葉を見るためにウォーキングをしたり、山にハイキングに行ったりする機会が増えているのではないでしょうか?

今回はこの、ウォーキング・ハイキングで大切な『歩行』について解剖学・運動学の視点を混ぜながら紹介していこうと思います。

 

歩行には『歩行周期』といわれる踵(かかと)が地面に着いてから、一度離れて再度、同側の踵が地面に着くまでの時間があります。この歩行周期は下の図のように立脚相・遊脚相で構成されています。

〇立脚相は足が地面に着いている時期(60%)

 踵接地→足底接地→立脚中期→踵離地→足趾離地

 

〇遊脚相は足が地面から離れている時期(40%)

 加速期→遊脚中期→減速期

 

立脚相と遊脚相は左右の足にそれぞれあることになり、左右の足が同時に地面に着いている時期を同時定着時期ともいうんです。

この同時定着時期は歩行周期一回中に2回あります。

 

例えば、走っている時は必ず左右の足が浮いている時期があるので、この同時定着時期は歩行の時にしか現れない現象になるんです。

 

一言で歩行と言っても、動きそれぞれに名前がついていたり、小難しい専門用語などで表すことで複雑に思ってしまいますね。

 

人間の赤ちゃんは生後5~9ヶ月でつかまり立ちをして

8~12ヶ月でつかまり歩きをするようになり

10~14ヶ月で独り立ちをするようになってから

ようやく、11~14ヶ月目に独り歩きができるようになる。 と考えらえています。

もちろん、個人差があるので必ずしもこの限りではありません。

 

こうして約一歳になった時に初めて『歩行』が生まれます。

上の図は歩行周期にどの時期にどこの筋肉が使われているのかを示す表になります。

遠心性収縮→減速

求心性収縮→加速

等尺性収縮→安定  

 

歩行時に働く筋肉は、脊柱起立筋・大殿筋・大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋・前脛骨筋が代表的です。

これかの筋肉がどの時期に働いているかを紹介していきます。

 

  大殿筋=立脚相初期に働き、股関節の屈曲・回旋を制限しています。

      歩行中に大殿筋(お尻)が痛くなる時は、股関節の動きが悪いのかもしれません。

 

下腿三頭筋=立脚相全般(特に末期)に働き、加速・前進に関与しています。

      歩いている時に下腿三頭筋(ふくらはぎ)に痛みが出る方は下腿三頭筋を使って早く歩きすぎてるかもしれません。

 

大腿四頭筋   =立脚相→遊脚相への移行期に働き、大腿四頭筋・ハムストリングスともに膝の動きに関与しています。

ハムストリングス 膝関節のアライメントが悪い方は、大腿部の表と裏に痛みを感じることがあるかもしれません。

 

前脛骨筋=全般相(遊脚相→立脚相の移行期)に働き、歩行中、つま先を地面にぶつからないように足首を固定しています。

     歩行中に、前脛骨筋(スネ・弁慶の泣き所)に痛みが出る場合は、歩行中につま先を上げすぎているかもしれません。

 

脊柱起立筋=全般相(両相の移行期)に働き、体幹の直立維持・左右動揺を防ぐ作用があります。

      歩行中に、脊柱起立筋(背骨の近く、背中全体)が痛くなる時は、体幹のバランスが崩れてかもしれません。

 

以上がおおまかな筋肉の作用です。

 

歩行周期とその時に使われている筋肉を知ることで

歩行中に痛みが出てしまっている方が痛み無く歩くようになる為のヒントが見つかるかもしれませんよ。

 

紅葉などで歩くことが多い時期です。

いい景色を見るために痛み無くウォーキング・ハイキングを楽しみましょう!