●骨折したら動けなくなる!&関節が動かなくなる!なんてイメージ持っていませんか?

 

 骨折などをすると『パキッ!』と骨が真っ二つに折れるようなイメージあるかと思います。

しかし、これは大人の骨折の場合で、子供の骨折の時は少し違うんです。

そこを説明する前にまず、子供の骨の特徴について紹介します。

 

子供の骨は

①骨膜が厚く強靭で血行に富む

②柔軟性に富む

③骨端軟骨が存在する

④リモデリングが盛ん

⑤治癒過程で骨が過成長する

 

①~⑤が代表的な子供の骨の特徴です。

子供の骨はまだ未完成の為、柔軟性が高く、骨端軟骨が長径成長(長さ)に関り、骨膜が横径成長(太さ)に関わっています。

骨が未完成ということは骨と骨が作り出す関節の作りも、まだ未完成となります。

よって、子供の場合は脱臼するよりも骨折が多くなってしまうという特徴もあるんです。

 

冒頭でもお話したように、大人の骨折は『パキッ!』と折れるのに対して、子供の骨は柔らかい為

パキッ!とはならず『ぐにゃ!』完全に折れてないけど曲がっている状態になることがあります。

この完全折れてないけど曲がっているような状態を、若木骨折・不全骨折というんです。

 

この若木骨折・不全骨折では骨自体が完全に離断されていない為、骨は変形しているけど

歩くことが出来る・関節を動かすことが出来るということが可能な場合があります。

これは子供の骨折の特徴ともいえます。

もちろん、完全骨折している場合は、歩くことが出来なかったり、関節を動かすことができないことが多いんです。

 

以前のブログで『高齢者の方が起こしやすい骨折』を紹介させていただきました。

覚えていますか?

①橈骨遠位端骨折

②上腕骨外科頚骨折

③椎体圧迫骨折

④大腿骨頸部骨折   の4つです。

 

これは高齢者の方が起こしやすい骨折ですが、『子供に起こりやすい骨折』もあるんです。

それは、上腕骨顆上骨折モンテギア骨折 などの骨折が代表的です。

 

 

上腕骨顆上骨折(じょうわんこつかじょうこっせつ)

肘関節の少し上の部分で、子供が転倒して手を衝いて時に起こる骨折です。

子供が転倒した後、肘周辺に痛みがある時や、腕を使いにくくしている時などは

この上腕骨顆上骨折になっている可能性が高い骨折です。

この骨折では、不可逆性の後遺症『フォルクマン拘縮』が起こる可能性があります。

例え整形外科や接骨院で包帯などで固定をした後でも注意が必要なんです。

 

 

モンテギア骨折

肘関節に近い尺骨近端部(前腕の小指側にある骨)が骨折し橈骨頭の脱臼が合併した損傷です。

転倒時に手をついた時に起こる事が多いんです。

子供が転倒した後、肘関節周辺の痛みを訴えている場合や手を使いにくそうにしている場合は近くの

整形外科を受診してください。モンテギア骨折では橈骨頭の脱臼を見落としてたまま整復・骨癒合して

しまうと、後に関節の変形・神経症状(麻痺・シビレ)などを起こす場合もあります。

その場合、手術が必要となることもあります。

この橈骨頭の脱臼の見落としを防ぐには、負傷後に肘関節のレントゲンを撮ることで防ぐことができます。

なので、レントゲンが取れる整形外科を受診することをおススメします。

 

大人でも子供でも骨折してしまう原因は『転倒した時』がほとんどで

大人の場合であれば、骨折をしてしまった時『これはマズイかも・・・』と

いつものケガより重症であることが直感でわかることもあるかもしれません。

 

ですが、大人に比べて子供の場合は、必ずしも自分で判断できる訳ではありません。

ましてや、『骨折したら動かせない!』『骨折したら関節が動かせない!』といったイメージを強いと

今回紹介したような不全骨折を見落としてしまうかもしれないので注意が必要です。

『捻挫だと思ったら骨折してた!』なんてこともあるので、子供の動きに何か違和感を感じたらすぐ近くの病院・接骨院などに相談するようにしましょう!