●【続】(50歳男性 歩くと足首・足裏が痛い)~関節硬縮~ 

前回、左足の外果(外くるぶし)を粉砕骨折してしまった患者さんの状態について紹介させていただきました。

 

前回のブログはコチラから読み直せますので、忘れてしまった方は一度先週の分をご覧ください。

 

さて、この患者さんは骨折は治っているので、骨実質には問題は無く。

整形外科でも、『沢山歩いてください。』と言われてた。

ジムでプールウォーキングを始めたけど、歩き出すと痛みが出てしまう・・・

 

なぜだと思いますか?

 

 骨折の場合、一番考えられるのが骨折固定による関節・筋肉の動きが悪くなる 『拘縮』 です。

拘縮の原因としては

①リハビリはしっかり行ったのか?

②どのような固定を行ったのか?

 

などが考えられます。

 

①リハビリはしっかり行ったのか? 

まず、リハビリを行う時期についてですが、固定除去後・ある程度回復してから行うものだと思っている方いらっしゃいませんか?

もちろん、固定除去後・ある程度回復してからも行いますが固定している時期にも行うことが重要なんです。

 

例えば、今回の外果骨折の場合は、固定範囲は膝関節~足のつま先の少し手前までとなります。

つまり、足の指は固定されていない = 固定中も動かせる ということになるんです。

 

今回の患者さんは、固定期間中は動かさず、固定除去後に動かし始めたので関節・筋肉の動きが硬くなってしまっていた為、痛みが出てしまったと考えられます。

固定中から足の指など動かせる範囲で動かしていれば、固定除去後の痛みもある程度緩和していたかもしれません。

 

 

 

②どのような固定をしたのか? 

骨折の固定と聞くと多くの方がギブス固定をイメージするかと思います。

ギブス固定のメリット

●軽い

●粉砕骨折などの大きな骨折時に効果

●水に濡れてもある程度平気

などがメリットとしてあげられますが、デメリットもあります。

 

デメリットとして一番大きいのが、固定期間が長くなってくると、ギブスと患部の間にすき間が出来てしまうことです。

すき間が出来ると、ギブスの中でガバガバと動いてしまいますね。

なぜ、このすき間が出来るのかご存知ですか?

 

それは、骨接時は腫脹(腫れる)が強く出る為、患部がパンパンに張れます。

このパンパンに張れた状態でギブス固定をするので、腫れが引いてきたときにすき間が生じてしまうんです。

このすき間があることで、ギブスの中で動くことで、変形治癒などを起こしてしまう場合もあるんです。

 

今回の患者さんもギブス固定していましたが、途中からギブスの中で動いてしまっていたようです。

ギブス固定中のリハビリや運動開始時期が遅れたことで

関節・筋肉の『拘縮』を生み

固定除去後の痛みを生んでしまっていたんだと考えられます。

 

次回はどのような治療をしていったのかを紹介していこうと思いますので、興味のある方はご覧ください。