アキレス腱の損傷について ~断裂偏~

 

足関節より下を構成している骨は、

踵骨(しょうこつ)・舟状骨(しゅうじょうこつ)・立方骨(りっぽうこつ)

楔状骨(けつじょうこつ)・中足骨(ちゅうそくこつ)

基節骨(きせつこつ)・中節骨(ちゅうせつこつ)・末節骨(まっせつこつ)

 

骨の名前だけ紹介するとこの通りです。

 

この数ある骨の中で、 踵骨は踵(かかと)の部分に当たります。

 踵骨には、とても大きく、重要な役割をしている筋肉を付着しているんですがご存知ですか?

 

その筋肉とは下腿三頭筋(かたいさんとうきん)、ふくらはぎの筋肉です。

下腿三頭筋は腓腹筋(ひふくきん)・ヒラメ筋の二つを合わせた総称になりますが

この下腿三頭筋は踵骨に近づくにつれて、アキレス腱へと変わっていくんです。

 

筋肉の基本的構造は 腱⇒筋腹⇒腱 といった形になります。

筋肉によって多少違いは出てきますが、大体が腱からはじまり筋腹(筋肉のふくらみの部分)へと変わり、また腱となって骨にくっついています。

  

数なる腱のなかでも、アキレス腱は非常に硬く、ヒトの体の中でも、強靭で腱なんです。

どれくらいかを表現すると・・

アキレス腱だけを見るとパッと見では骨と類似した白い見た目をしていて

感触も指で引っ張ってもビクともしない程の硬さがあるんです。

 

こんなに硬く・頑丈なアキレス腱ですが、ケガしない訳ではないんです。

意外とアキレス腱をケガしたことがある方は多いんです。

もしかしたら、これを読んでいる方の中にもいらっしゃるかもしれませんね。

 

アキレス腱のケガは腱炎や腱鞘炎などの炎症疾患もあれば

アキレス腱そのものを損傷してしまう、腱損傷・腱断裂などもあります。

 

今回はアキレス腱の断裂について紹介していこうと思います。

 

アキレス腱断裂発生しやすい条件

 ●約30~40代

 ●男女差は特にない

 ●テニス・バトミントン・バレー・サッカーなどの競技

 

今まで、アキレス腱を痛めた・断裂したことのある方、当てはまる部分はありましたか?

 

ここで問題です!

アキレス腱のどこが損傷しやすいのか下の①~④から1つ選択してください。

 

①起始部

②筋腱移行部

③狭窄部

④停止部

 

 

 

答えは ③狭窄部 です。

狭窄部は文字からイメージできるかもしれませんが、もっとも細い部分にあります。

細い部分にもストレスは他と同じように加わる為、損傷しやすいんです。

 

断裂などした時は、『ブチッ』と断裂音を本人が確認できることも多く、後ろから蹴られたような衝撃を受けることもあるんです!

 

治療は、損傷の度合いによって様々で。

損傷が比較的軽度の場合は、保存療法や運動療法である程度まで回復できることが多く、接骨院でも十分治療可能です。

 

損傷が高度、完全断裂などの場合は、病院で外科手術を必要とする場合が多くなります。

腱・筋は一度切れてしまうと自然に元の状態に戻ることはありません。

断裂面が大きい場合は、物理的に腱を縫合する必要があるんです。

 

アキレス腱は断裂以外にもアキレス腱炎・アキレス腱周囲炎などもあります。

断裂よりは損傷としては軽いけど『痛くて歩けなくなる』なんてことも多いんです。

 

次回はアキレス腱炎・アキレス腱周囲炎について説明していこうと思います。