●変形性膝関節症について考える ~ 膝窩筋(No.2) ~

 前回、膝の半月板の動きには【半膜様筋・膝窩筋】がサポートしています! 

と説明させていただきました。

 

今回は前回も登場した【膝窩筋】についてもう少し説明していこうと思います。

 

膝窩筋の筋肉の走行ですが

大腿骨外側顆・外側側副靭帯・関節包から始まり、腓骨頭の近くを下降しながら脛骨後面(ヒラメ筋線の上方)に付着しています。

 

作用としては、膝関節屈曲・下腿内旋です。

 

ここまでは前回も説明した内容と類似していますが、ここからは新しい話です!

 

それは、膝関節伸展位のロックの解除を膝窩筋が担っているんです。

 

膝関節屈曲=下腿内旋

膝関節伸展=下腿外旋

 

といって、スクリューフォームムーブメントという動きをしています。

 

このスクリューフォームムーブメントについては次回以降に改めて紹介していこうと思います。

 

ロックの解除というのは、膝関節伸展時に下腿外旋の状態を下腿内旋に切り替える・誘導するという意味になります。

 

クローズパックドポジションという単語は聞いたことありますか?

クローズパックドポジションCPP)とは・・・

関節包・靭帯が緊張している肢位で、関節面が密着して固定されている為、最も関節が安定している肢位である 

ということになり、各関節ごとに決まっていますが、膝関節の場合は完全伸展+脛骨外旋になります。

 

つまり、完全伸展(下腿外旋)の最も関節が安定した状態から膝を屈曲する時にスムーズに行えるかどうかは【膝窩筋】にかかってるということです!

 

さらに、足関節背屈制限にも関係があるんです!

一見関係なさそうに思えますが、足関節背屈をすると腓骨が挙上するんですが・・・

 今日の冒頭で話したように、膝窩筋は腓骨頭の近くを走行しているので

膝窩筋が緊張していたり、柔軟性がないと、腓骨頭の挙上が妨げられ足関節背屈制限が起こってしまうんです!

 

膝窩筋自体は小さい筋肉なので、あまり有名ではないかもしれませんが、この筋肉に異常が起こるだけでも様々な症状が考えられる! ということを理解していただければ幸いです。

 

次回も膝に関係のあるブログを書きますので、興味のある方はご覧になって下さい。