●毎週金曜日更新!『膝のお話』No.9

前回オスグットシュラッタ―が子供に特有の疾患であると説明しましたが

 

なんで?子供特有なの?

 

ということにについて少し詳しくお話します。

 

 

子供も骨と大人の骨の違いは分かりますか?

 

骨=硬い という認識は皆さんお持ちだと思いますが

子供の骨は違うんです!

 

子供の骨は成長軟骨など子供にしかない、骨の成長に対して大きな役割をもつ軟骨組織があるんです。

 

ポイントは成長軟骨が骨のどこにあるか?ということです。

 

ここで問題です!

骨が成長して伸びる時、骨のどこの部分から伸びてくると思いますか?

① 骨の真ん中部分から伸びる

② 骨の先端から伸びる

③ 骨が全体的に伸びる時

 

この中で何番が正解だと思いますか?

 

 

 

正解は・・・・② 骨の先端から伸びてくる です。

 

元々、成長軟骨は骨の上下先端部分にあり、成長とともに骨が伸ばされ時に成長軟骨もつられて伸びていきます。

伸びた軟骨がやがて、骨化して硬くなることで骨に変わるんです。

 

オスグットの場合は、大腿四頭筋(膝蓋腱)の停止部に痛みが出ますが、この停止部は脛骨粗面部といって骨の先端部分になります。

先端部分には成長軟骨があるので、筋(腱)に牽引されることで伸ばされので、痛みのある部分が突出してくるんです。

よって子供特有のもので大人には出ない症状として有名なんです。

 

では、大人ではどうなるの?

 

大人の方でも大腿四頭筋の牽引が脛骨粗面部に起こらない訳ではありません。

ただし、強い外力が加わって時など状況は子供に比べて限定されます。

 

大人で大腿四頭筋の牽引力が脛骨粗面部に働くと・・・・脛骨の裂離骨折になります。

 

裂離骨折とは、筋や腱などの軟部組織の牽引により骨が引っ張られてることで骨折することをいいます。

※似たような言葉で剥離骨折というものがありますが、これは、骨と骨同士の衝突により起こる骨折です。

 

この裂離骨折は子供でも起こることがあります。

オスグットが進行して、成長軟骨の弾性力を超える牽引力が加わると

軟骨ではなく、軟骨と骨の境目に圧力が加わり、軟骨と骨が離れるようになってしまいます。

 

従来、オスグットになった場合、運動をせず休息することが大前提とされていますが、運動を再開すると痛みが再発するということがよく見られます。もし、裂離骨折にまでなってしまった場合は、回復までにかかる時間も多くなり運動していなくても痛みが出てしまうのでオスグットの症状が出てからのオーバーワークは禁物です。

 

では、実際オスグットになった時どんなことをしていますか?

 

痛みがある部分に温・冷湿布と貼ってるだけではありませんよね?

 

テーピングをしている方は正しく貼れていますか?

 

次回は対処法について話していこうと思います。

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