【ランナーの故障を斬る!】Vol.3 足背部の痛み


 

ランナーによく発生する故障をピックアップして

その原因や対処方法をお届けする

「ランナーの故障を斬る!」シリーズ。

 

 

今日は「足背部の痛み」に関して お話ししていきます。

 

足背部の痛みで来院が多い症例として

真っ先に挙げられるのが

今日お話しする「腱鞘炎」です。

 

特に寒い時期に多いです。

 

痛み方の特徴は

 

・足趾伸筋(指を天井に向かって上げる動き)の腱

特に第1趾(親指)に多い ・足趾をグーパーすると痛い

 

・温まると痛みが軽減する

 

・重症化するとグーパーで腱がギシギシ鳴る

などなど。

 

では、なぜこのような症状になってしまうのかを

お話ししていきます。

 

 

まず「腱鞘」って何?ってところから。

 

わかりやすい画像があったので こちらをご覧下さい! 

ちくわごぼう的に…

 

 

こんな感じです(笑)。



じゃあ、腱鞘って何のためにあんの?って話ですが

大きな役割は腱の動きの調整です。


スムースに動くようにしたり

変な動きしないように制動したり。


で、腱鞘炎っていうのは

この「鞘(さや)」の部分に起こる炎症のこと。



ちくわの中を通るごぼうをイメージして下さい。


まず、ごぼうが太くなったとします。


そしたらちくわの穴の負担が増しますよね?


摩擦が大きくなりますから。


これが第一の原因。


足趾伸筋のオーバーワークによる 伸筋腱の肥厚、です。



そしてもうひとつ。


今度はちくわの穴が小さくなったら

どうなるでしょうか?


これも結局

ちくわの穴に加わる負担は大きくなりますよね?


寒い寒い今の時期に腱鞘炎が増えるのは

こういう理由です。


寒いと腱鞘が縮んだり柔軟性が低下することが あるんですね〜。


では、伸筋腱のオーバーワークって

何が原因なんでしょ?


大きな原因は

伸筋の拮抗筋である屈筋が硬くなってしまってること。


伸筋のワークって

足趾を背屈することってのはさっきお話しましたが

スムースに背屈するためには

拮抗する屈筋が伸びる必要がありますよね。


そうしなければ、伸筋は縮むことができません。


つまり

屈筋の柔軟性が低下すると

その分、伸筋は必要以上の力を使わなければ

十分に背屈できないわけです。


そうなると 治療しなければいけないのは・・・?


患部に炎症が出てるからと言って

患部を治療しなければいけないという決まりは

どこにもありません。


そしてさらに遡れば

何で屈筋が硬くなるの〜?

ってとこから掘り下げる必要があるんですが…。




というわけで

今回は足背部の痛みの中でも代表的な

足趾伸筋腱の腱鞘炎についてお話しました!


さて次回のテーマなんですが

これはもう

ランニング傷害のランキングでは上位の常連。


はい

「アキレス腱の痛み」

です。


どうぞお楽しみに!